河内祭、宵宮の夜籠神事

昨夜は国指定無形民俗文化財の「河内祭の御舟行事」の一つである宵宮の夜籠神事を見に行きました。

河内祭(こうちまつり)は以前は毎年7月24・25日に斎行されていましたが、今は毎年7月第四土・日曜日に斎行されます。

夜籠神事は7月第四土曜日の午後7時半頃から。河内神社の御神体である河内島の周りを、御舟謡(みふねうた)を歌いながら御舟が3周します。

熊野地方にある国指定無形民俗文化財の祭りは3つ。あとの2つは「那智の扇祭り」と「新宮の速玉祭御燈祭り」。

河内祭と那智の扇祭り、3つのうちの2つが無社殿神社を重要な祭事の場とするお祭りです。

無社殿神社の多くは明治末の神社合祀で潰されましたが、熊野地方にある国指定無形民俗文化財のお祭りのすべてにおいて無社殿神社が祭事の場となるのは、やはり熊野地方における無社殿神社の大切さを物語っているように思います。

古座川の天然ウナギのお茶漬け

鰻茶漬け

和歌山県古座川町の南紀月の瀬温泉 ぼたん荘さんのなかにある「レストラン月の瀬」さんで以前いただいた「鰻茶漬け」。1500円。

ウナギは少ししか入っていませんが、それも当然で、「レストラン月の瀬」さんではウナギ料理には古座川に上ってきた天然のウナギしか使っていません。

だからウナギをがっつり食べられる「古座川天然鰻重」は5000円。

2014年にニホンウナギはIUCN(国際自然保護連合)により絶滅危惧種に指定されました。

せっかくぼたん荘さんでは古座川に上ってきた天然のウナギしか使っていないのだから、「私たちはニホンウナギを絶滅させたくないのだ、私たちはこれからも美味しいウナギを食べ続けたいのだ」との思いをもっと強く伝えたらいいのに、と思いました。

販売数量限定で「年間これだけの数しかウナギ料理は出しません」とか宣言したら、お客様により強くメッセージが伝わるんじゃないかなあ。

河内祭、今日が本祭

河内祭

昨日は河内祭(こうちまつり)の宵宮でした。
河内祭は国指定重要無形民俗文化財で、日本遺産。

主祭場の河内神社は古座川の川中にある島がご神体の無社殿神社。本殿も拝殿もない神社です。

古座川は古くは祓川と呼ばれました。ケガレを祓う聖なる川。

河内祭は今日が本祭。

写真は昨日の宵宮の御舟の夜籠り。妻が撮影。

2016年河内祭スケジュール

7月23日(土) 宵宮
入舟式   13:00~ 古座川河口
御舟渡御  14:00~ 古座川河口
櫂伝馬戦合 17:30~ 古座川河口
御舟の夜ごもり 19:30~ 河内様

7月24日(日) 本祭
当舟渡御  7:30~ 古座川河口
御祭礼   10:00~ 河内様
御舟花回り 12:00~ 河内様
櫂伝馬戦合 13:00~ 河内様
御舟川回り  20:00~ 古座川河口
花火     20:00~ 古座川河口

河内祭
http://www.mikumano.net/photo/29.html