神仏習合をモチーフにした熊野グッズ

那智の御正体

『那智経塚—その発掘と出土品—』(熊野那智大社発行)の表紙。

那智経塚から出土した、熊野那智大社の主神・熊野夫須美大神の御正体(みしょうたい)。円形の板に本地仏の千手観音の像が貼りつけられています。

円形の板(神体)に仏像(仏体)を貼りつけて、神仏一体として礼拝できるようにしたものです。

熊野の神仏習合をモチーフにした商品があったらいいなあ、と思います。

熊野の神様の本地仏のカッコいいグッズ。熊野が神仏習合で栄えた霊場であったことを伝えられる商品があったら、熊野好きな人には喜んでいただけるんじゃないかなあ。

私が作っている梛の葉グッズは、じつは神仏習合を伝えられる商品でもあるのですが、「1枚の梛の木の葉っぱに熊野の神様は宿るとされたのだ」ということをいちばんに伝えたいので、神仏習合の部分については今はあえて触れずに販売しています。

熊野十二所権現のうちの「一万十万」には一万の眷属・十万の金剛童子が祀られます。

梛の葉は、そのうちの金剛童子の変化した姿だとされます。金剛童子は仏法の守護神。仏教や仏教徒を守護する神様です。

プレミアムフライデーかあ

プレミアムフライデーかあ。

それはそれとして、ILO(国際労働機関)が採択した国際労働条約で、まだ日本が批准していないものがたくさんあるので、それらを早く批准してくれたらいいのに。

先進国であれば当然批准している1号(一日8時間・週48時間制)、47号(週40時間制)、132号(年次有給休暇)、140号(有給教育休暇)などの労働者保護に関する条約を、日本は批准していません。

観光に関して言うと、インバウンドはもちろん重要ですが、日本人の国内観光も大切です。日本人の国内観光を盛んにするには、日本人の労働条件の改善が必要であるように思います。

とくに132号。労働者の有給休暇は1年勤務につき3労働週(週5日勤務なら15日)以上、休暇は原則として継続したものでなければならず、事情により分割可能だが、その場合、分割された一部は連続2労働週(週5日勤務なら10日)以上でなければならないとする国際労働条約です。これを早く批准してほしいです。

10日以上の連続した有給休暇があれば、旅行に出かけられます。

先進国で普通にやっていることをなぜ日本はやらないのか、不思議です。

せっかく観光で熊野を訪れるのなら10日くらいかけてめぐっていただけたらなあといつも思うのですが、132号を批准すればそんなこともできるようになります。

持続可能な開発目標5を熊野で

持続可能な開発目標5

2015年9月の国連総会で採択された『我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための2030アジェンダ』。

持続可能な社会を作るために2030年までに達成すべき具体的な目標が17ありますが、その目標5が「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」。

ジェンダー平等を、2030年よりももっともっと早い時期にとりあえず熊野だけでも実現できないかな。

熊野は古くから女性の参詣を積極的に受け入れてきた場所であり、戦国時代には熊野比丘尼という女性宗教者が熊野信仰を全国に広めてくれました。熊野は女性により支えられてきた場所です。ニシキトベは女性酋長だとされますし、丹鶴姫という女傑もいました。

2015年の数字で、日本の国会の女性議員割合は11.60%で、世界ランキングの順位は189ヶ国中147位。
http://top10.sakura.ne.jp/IPU-All-SeatsP-Female.html

日本の国会の女性議員を増やすのは難しいのかもしれないけれども、市町村の議会だったら、やろうと思えばできると思うのです。

それぞれの性が40%以上を占めなければならないとか決めてしまえばいい。

日本の国会の女性議員割合が10%程度のところを、熊野の、市議会や町議会、村議会の女性議員割合が50%くらいあったらカッコいいし、イメージ的に熊野っぽいな、と思います。

何よりも、女性人口の激減が予測されるこの地域では、地域社会を女性が暮らしやすく活躍できる形に変えていかないと、地域が滅びます。

写真はSDGs.TVの冊子より。