和歌山県古座川町にある神戸神社(こうどじんじゃ)。
本殿も拝殿も鳥居もない神社です。
神社とは本来森であり、社殿というのは神社の附属物のようなものでした。森こそが神社の本体でした。
しかしながら明治末期の神社合祀の際に、和歌山県では境内地百五十坪以上、本殿三坪以上、拝殿三坪以上(または本殿拝殿兼用五坪以上)、鳥居を有する神社が正式な神社であるとされ、その基準に満たないものは合祀して潰し、基本的には一町村に残す神社は一社のみにせよということになりました。
そのため本殿も拝殿も鳥居もない神社はほとんど和歌山県から消滅しました。
今も本殿も拝殿も鳥居もない形で続けられているこの神戸神社は、とても貴重な神社です。
神戸神社(こうどじんじゃ)
http://www.mikumano.net/meguri/koube.html