地球上の生物を重量(バイオマス量)で見ると、全生物の8割以上が植物です。
植物が全生物の82%を占め、次に多いのが細菌(バクテリア)で13%、その次が菌類の2%。植物、細菌、菌類で全生物の97%を占めると推定されます。動物は0.4%で、そのうち人間はわずかに0.01%です。
生物を種で見ると、全生物の6割が昆虫です。人間が知る生物の種は約170万種、そのうちの約100万種が昆虫。地球の生態系にとって大切なのは植物と昆虫です。
現在、全生物のわずかに0.01%しかないたった1種の人間の活動が生態系に崩壊の危機をもたらしています。人間の活動が原因で生物の大量絶滅が現在進行中であり、現在、1年に4万種の生物が絶滅していると考えられています。
1年に4万種の生物が絶滅というのはとてつもなく異常な事態です。100年前には1年に1種の生物が絶滅していたと考えられています。100年前と比べて現在は4万倍のペースで絶滅が進んでいます。
地球上ではこれまで何度か生物の大量絶滅が起きていますが、恐竜が絶滅したのももその大量絶滅のひとつです。
恐竜絶滅時には1000年に1種の生物が絶滅していたと考えられています。現在は恐竜絶滅時の4千万倍のペースで絶滅が進んでいるということです。