南方熊楠顕彰会主催の日帰りバスツアー「南方を訪ねて in 本宮」、おかげさまで無事に催行することができました。ありがとうございます。
今年は「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年を記念して、世界遺産の登録資産で南方熊楠が訪れた場所を訪ねたいとのことでコースを考えました。すると熊野本宮大社と湯の峰温泉が候補地として挙がります。熊野本宮大社も湯の峰温泉も熊楠が訪れたのはたぶん1回だけですが、どちらも熊楠を語るうえで面白い場所です。
熊楠は熊野本宮大社を「日本国現世の神都のごとく尊崇され」た場所だと述べ、旧社地・大斎原の「老大樹林こそ…わが国の誇りともすべき物」だと述べました。湯の峰温泉では熊楠は温泉藻と鉄バクテリアらしきものとユノミネシダを採集しました。どれも興味深い生物です。
熊野本宮大社と湯の峰温泉、この2つの登録資産を結ぶ峠越えの道があり、それが世界遺産の熊野古道・大日越です。熊楠は大日越は歩いていませんが、本宮と湯の峰を訪ねるなら、この道を歩きたいと思いました。
大日越は距離は短いですが、登り下りがきつい所もあるので雨が心配でしたが、お天気にも恵まれて本当によかったです。
ご参加いただきました皆様、まことにありがとうございました。