紀伊半島豪雨災害後初めての那智の扇祭の翌日に那智の滝を登った人が書いた本

外道クライマー

注文していた宮城公博氏の『外道クライマー』が届きました。

紀伊半島豪雨災害後初めての那智の扇祭の翌日に那智の滝の岩壁を登った3人のうちの1人が書いた本。

カートに入れてから注文を確定するまで本当に買うのかどうか迷いました。この人にお金を払うのが嫌だなと思って。

地域の人達の暮らしや信仰に敬意を払わない人達にどう向き合ったらいいのか。

日本人だけでなく外国人のなかにもそういう人たちはいるだろうし、考えなければいけないことなのだろうなと。

どうやって伝えていったらいいのか。

思い返すと、今でも怒りがこみ上げてくるけれど。

滝や岩や木や森をご神体とするような無社殿神社は明治時代には原始的な未開な信仰と見なされて、地域の人達の暮らしや信仰に敬意を払わない人達によってその多くが潰されました。あるいは神社として残すために社殿を建てなければなりませんでした。

明治時代の神社合祀に対する氏子たちの怒りは、私が外道クライマーに対して感じる怒りよりもはるかにずっとずっと大きなものであったことでしょう。