昨日5月7日開催された第26回南方熊楠賞授賞式での中沢新一先生の記念講演「粘菌と華厳」、素晴らしかったです。
エコロジーも神話も、人間が、他の動植物とのつながりを結び、自然とのつながりを取り戻す、人間が自然の中で好き勝手にやらないようにするための知性の働き。
中沢先生の表現の仕方とは違うと思いますが、このようなことをおっしゃられていたように思います。
私は熊野に住み、熊野のことを知ることで、ナギという樹木とカラスという鳥に特別なつながりを感じるようになりましたが、そのような特定の動植物とのつながりをもつということが人間が地球の生命圏の中で生きていくうえで大切なことなのだなと思いました。
熊野がナギの葉とヤタガラスをシンボルにしていることには意味があるのだと思いました。
他にもいろいろ大切なことをお話くださいましたので、近日に発売される南方熊楠賞受賞記念出版の『熊楠の星の時間』をじっくり読みたいです。