本日3月30日は鴨長明が『方丈記』を書き上げた日

3月30日は鴨長明が『方丈記』を書き上げた日。建暦2年3月30日(1212年4月22日)。

時に建暦の二とせ、彌生の晦日比、桑門蓮胤、外山の庵にしてこれをしるす。

「月かげは入る山の端もつらかりきたえぬひかりをみるよしもがな」。

鴨長明『方丈記』

南方熊楠が友人のディキンズとの共訳で『方丈記』の英訳をイギリスの学術団体・王立アジア協会の機関誌に発表したのが1905年4月でした。

また前述のディキンズのすすめにより帰朝後、『方丈記』を共訳した。『皇立亜細亜協会(ロイヤル・アジアチック・ソサイエティー)雑誌』(1905年4月)に出す。従来日本人と英人との合作は必ず英人の名を先に載せるのを常としたが、小生の力が巨多なため、小生の名を前に出させ A Japanese Thoreau of the 12th Century, by クマグス・ミナカタおよび F.Victor.Dickins と掲げさせた。

南方熊楠「履歴書」口語訳

『方丈記』末尾の英訳。

Written on the last day of the yayoi month of 2 Kenryaku [May lst, 1185] by the Somon Ren-in in his cabin on Toyama.

Alas ! the moonlight
Behind the hill is hidden
In gloom and darkness.
Oh, would her radiance ever
My longing eyes rejoiced !

Kumagusu Minakata and F. Victor Dickins “A Japanese Thoreau of the Twelfth Century” (16)

これをDeepL翻訳で日本語訳。

建暦二年(1185年)弥生月の末日、宗門蓮院(※僧の蓮胤=鴨長明の法名)が外山の山小屋で書いたものです。

嗚呼、月の光は
丘の向こうに隠れている
暗闇の中で
ああ、彼女の輝きは
私の憧れの目を喜ばせてくれるだろう!

Kumagusu Minakata and F. Victor Dickins ”A Japanese Thoreau of the Twelfth Century” (16) Translated with www.DeepL.com/Translator (free version)