『熊野の道にも百味』と言って

鎌倉時代の仏教説話集『沙石集』に「熊野の道にも百味」という言葉があります。

まことに塩は大切なものである。だから「熊野の道にも百味」といって、あらゆる食べ物の香りと味の基本は塩にこそある。

「学生ノ見ノ僻タル事」 無住道暁『沙石集』

塩の大切さを伝える文章。

熊野詣の道中では肉も魚も匂いのあるものも食べられないので食材に限りがありますが、塩の加減で様々な味にすることができるということでしょうか?