今日3月27日は「さくらの日」なので、今日のおやつは桜餅。
さくらの日の今日、クマノザクラは花を散らせたものもありますが、まだ咲いているものもあります。そうしたなか他所から持ち込まれて植えられたソメイヨシノが花を咲かせています。
クマノザクラの保全にとって脅威となるのが、開花時期が重なる他所から持ち込まれた他の種のサクラです。
桜餅を包む桜の葉の塩漬けは主にオオシマザクラの葉が用いられますが、オオシマザクラは伊豆大島などに自生する野生種の桜です。もともと熊野地方にはないサクラでしたが、熊野地方に持ち込まれて植えられ、野生化したものも見られます。
オオシマザクラは開花時期が一部でクマノザクラと重なるので交雑の危険性があり、ソメイヨシノと同様にクマノザクラの保全にとっては脅威となります。
クマノザクラを保全するには、いつかどこかの段階で他の種のサクラを伐採する必要があるのでしょう。
下の本はクマノザクラの発見者・勝木俊雄(森林総合研究所多摩森林科学園チーム長)のご著書。クマノザクラについても触れています。
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