昨日2月22日が猫の日だったので猫のことを南方熊楠の本で調べていたのですが、猫の頭を占いに使う巫女の話が書かれていました。
この人の言うには、三毛猫を縛りおき鰹節を示しながら食わせず、七日経るうちにその猫の欲念その両眼に集まる、そのときその首を刎ね、その頭を箱に入れて事を問うなりとのことなり。
大正元年12月28日付柳田國男宛書簡『南方熊楠全集』第8巻、平凡社、338頁
明治初期にいわゆる巫女禁断令で巫女による託宣や占いは禁止されましたが、それでも明治末期くらいまでは密かにこのような巫女が存続していたようです。
熊楠は、猫の頭というのは実際の方法を人に知らせないために言っていることで、実際には人の頭を使うのではないかとも推測しています。
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