6月1日は南方熊楠が初めて神島に上陸した日(明治35年6月1日)。
そして熊楠が神島で昭和天皇に拝謁した日(初上陸から27年後の昭和4年6月1日)。
偶然なのでしょうが、運命的なものを感じます。
神島に建てられた昭和天皇行幸記念碑には熊楠がご進講の日の感激を詠んだ歌が刻まれています。
昭和四年六月一日
至尊登臨之聖蹟
一枝もこころして吹け沖つ風
わか天皇のめてましゝ森そ
南方熊楠謹詠并書
ここにも6月1日(昭和4年6月1日)の日付が刻まれ、また碑の裏面にも記念碑の除幕式が行われた6月1日(昭和5年6月1日)の日付が刻まれています。
神島は現在、国の天然記念物で、また国の名勝「南方曼陀羅の風景地 」の一部。島内への立入りは禁止されており、上陸には田辺市教育委員会の許可が必要。