体長30cmほどの大きなミミズ

カンタロウ

今年初めて出会ったカンタロウ(シーボルトミミズ)。体長30cmほどの大きなミミズ。

勘太郎:南方熊楠「紀州の民間療法」(口語訳)

私の住む地域ではカンタロウと呼びますが、熊野の内でもカブラタ、ヤマミミズ、ドバミミズと呼ぶ所があります。

ユニークな生き物です。
同一地域では全個体が同期して3年に1回だけ産卵する。
生き延びるための戦略のようです。

生活史については、寿命は卵の時期を含めて3年であるとされる。産卵は夏期に行われ、卵の状態で1年目の冬を越え、翌年初夏に新しい個体が出現し、成長して2年目の冬を越える。そして3年目に成熟個体が産卵すると、そのまま死亡する。
ここで興味深いのは、同一地域ではこれが全ての個体で同期しており、その地域の個体は全て同じ世代に属する。つまり産卵が行われるのは毎年でなく、しかもその年の冬から翌年の春には、わずかな例外を除いてはこの種の個体が見られない時期がある。https://ja.wikipedia.org/wiki/シーボルトミミズ