和歌山県田辺市中辺路町内井川の若宮神社。初めてお参りさせていただきました。明治末期に滝尻王子宮十郷神社に合祀され、廃社となった、旧内井川村の産土神。
国家が進めた神社合祀政策により、明治末期から大正の初めにかけて熊野地方を含む和歌山県と三重県ではわずか数年の間におよそ90%の神社が廃されました。
おそらくはこの若宮神社もそのときに森は伐られ、社殿も取り壊されたのでしょうが、それでも地域の人たちの信仰は失われませんでした。
石灯籠には昭和23年の銘があったので、戦後まもなくに再建されたようです。
2組の狛犬。
古いのと新しいのと。どちらもなんかカワイイ。
いま和歌山県や三重県に残る神社は苛烈な神社合祀の歴史をくぐり抜けてきた地域の宝物です。