神仏習合をモチーフにした熊野グッズ

那智の御正体

『那智経塚—その発掘と出土品—』(熊野那智大社発行)の表紙。

那智経塚から出土した、熊野那智大社の主神・熊野夫須美大神の御正体(みしょうたい)。円形の板に本地仏の千手観音の像が貼りつけられています。

円形の板(神体)に仏像(仏体)を貼りつけて、神仏一体として礼拝できるようにしたものです。

熊野の神仏習合をモチーフにした商品があったらいいなあ、と思います。

熊野の神様の本地仏のカッコいいグッズ。熊野が神仏習合で栄えた霊場であったことを伝えられる商品があったら、熊野好きな人には喜んでいただけるんじゃないかなあ。

私が作っている梛の葉グッズは、じつは神仏習合を伝えられる商品でもあるのですが、「1枚の梛の木の葉っぱに熊野の神様は宿るとされたのだ」ということをいちばんに伝えたいので、神仏習合の部分については今はあえて触れずに販売しています。

熊野十二所権現のうちの「一万十万」には一万の眷属・十万の金剛童子が祀られます。

梛の葉は、そのうちの金剛童子の変化した姿だとされます。金剛童子は仏法の守護神。仏教や仏教徒を守護する神様です。