「地球・人類の危機」を救うカギ

熊野からケルトの島へ

「地球・人類の危機」を救うカギは、ケルトと熊野が握っている。

もと朝日新聞記者の桐村英一郎さん(現・三重県立熊野古道センター理事、海の熊野地名研究会理事)は、ご著書の『熊野からケルトの島へ―アイルランド スコットランド』のあとがきで次のように述べています。

南紀に生まれ育った友人から「うれしいけれど、それは買いかぶりだ。過去も現在もそんなに立派ではない」といわれた。そうかもしれない。だが、生まれ育ち東京の私から見ると、国家間の角逐、資本主義と社会主義、キリスト教とイスラム教の対立、温暖化や砂漠化など「地球・人類の危機」を救うカギは、自然や神々、動物と共生してきたケルトと熊野が握っているように思えてならない。……
(桐村英一郎『熊野からケルトの島へ』三弥井書店、215頁)

私も、熊野はそのような場所になりうると、同じように考えています。

熊野が「地球・人類の危機」を救うカギを握る場所になるには、さらに熊野がやらなければならないことがあるのではないかと思います。