熊野本宮大社瑞鳳殿1階「とりいの店」さんで、小さな皆地笠と、高森玲子・熊野古道女子部=編著『熊野古道 巡礼の旅』(説話社)を購入。
月別: 2017年5月
引作の大クス
熊野三所神社と藤九郎神社
先日、白浜町を訪れたときに熊野三所神社と藤九郎神社をお参りしました。上の写真は熊野三所神社。
白良浜から見えるこんもりとした森が熊野三所神社の森です。
熊野三所神社について南方熊楠は以下のように記しています。
現に瀬戸鉛山連合村の村社は実に見事な社殿とその後ろの神森の山あるなり。オガタマの木多し。……この宮をいかなる故にや近古どくろの宮となす。髑髏が流れありしをいわいこめしとも、また安達藤九郎盛長が流謫せし跡とも申す。とにかく近海を航するものはなはだつつしみ崇めし宮なり。山を御船山と申す。
(白井光太郎宛書簡、昭和五年三月十九日付『全集』第九巻、521頁)
しかしながら、白浜町には藤九郎神社という神社があります。
こちらが藤九郎神社。
藤九郎神社は流れ着いた髑髏を祀るとも、また安達藤九郎盛長を祀るとも伝えられていますので、熊楠の文章は熊野三所神社と藤九郎神社がこんがらがったような話になっているようです。