今から88年前の昭和4年(1929年)6月1日に熊楠は、神社合祀反対運動の象徴的な場所である田辺湾に浮かぶ無人島・神島(かしま)で昭和天皇をお迎えしました。
昭和天皇は、熊野三所神社に今も保存されるこの御座船に乗って、神島に上陸しました。
神様の島での2人の出会いはまるで神話のいち場面のようです。
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『那智経塚—その発掘と出土品—』(熊野那智大社発行)の表紙。
那智経塚から出土した、熊野那智大社の主神・熊野夫須美大神の御正体(みしょうたい)。円形の板に本地仏の千手観音の像が貼りつけられています。
円形の板(神体)に仏像(仏体)
熊野の神仏習合をモチーフにした商品があったらいいなあ、と思います。
熊野の神様の本地仏のカッコいいグッズ。熊野が神仏習合で栄えた霊場であったことを伝えられる商品があったら、熊野好きな人には喜んでいただけるんじゃないかなあ。
私が作っている梛の葉グッズは、じつは神仏習合を伝えられる商品でもあるのですが、「1枚の梛の木の葉っぱに熊野の神様は宿るとされたのだ」ということをいちばんに伝えたいので、神仏習合の部分については今はあえて触れずに販売しています。
熊野十二所権現のうちの「一万十万」には一万の眷属・十万の金剛童子が祀られます。
梛の葉は、そのうちの金剛童子の変化した姿だとされます。金剛童子は仏法の守護神。仏教や仏教徒を守護する神様です。
熊野本宮大社瑞鳳殿1階「とりいの店」さんで購入した小さな皆地笠(みなちがさ)。
リュックに取り付けられように紐を付けました。
ヒノキで編んだ手作りの笠。その産地である皆地(和歌山県田辺市本宮町皆地)にちなみ皆地笠と呼ばれます。
皆地笠は本宮町を代表する伝統工芸品ですが、現在、その伝統の技を受け継ぐ人物はただ1人となってしまいました。御齢97歳。
この方は京都比叡山で千日回峰する行者がかぶる笠や、茶道宗家などからの注文で籠や茶道具を編むことも。籠や茶道具は桐の箱に入れられ、何百年と使われることになるそうです。