南紀熊野観光塾2日目のグループ討議「いい商品を作るために必要な仕組み、組織とは?」。
組織というのが私には難しくて、グループ討議のなかでは自分の考えをきちんとまとめられなかったのですが、その後また考えてみました。
山田桂一郎塾長から教えていただいた言葉で「地消地産」というのがあります。
地産地消ではなく地消地産。
地域で消費するものは地域で生産する。
地域に積極的に地消地産を促す仕組み、組織が必要であろうと思います。
山田桂一郎塾長がお住まいのスイス・ツェルマットは人口約5700人の小さな村。その小さな村に年間約200万泊の観光客が滞在します。世界に名を知られた高級リゾート地です。
ツェルマットの市街地は自治体の条例によりガソリン自動車の乗り入れが禁止され、市街地のなかを走れるのは馬車と電気自動車だけ。
電気自動車は大手の自動車メーカーではなく、村にあるメーカーが製造やメンテナンスを請け負っています。
地域で消費するものは地域で生産する。
エネルギーも小水力発電と太陽光発電で自前のものを持っています。
地域活性化の基本は、域外から外貨を獲得し、獲得した外貨を地域内で繰り返し繰り返し回すこと。
和歌山県は全体的に見たら工業県。外貨はそれなりに獲得しているのだと思います。それなのに地域が疲弊しているのは、獲得した外貨を地域内で繰り返し繰り返し回す仕組み、組織がないから。
観光でも外貨はそれなりに獲得しているのでしょうが、それでも地域が疲弊しているのは、獲得した外貨を地域内で繰り返し繰り返し回す仕組み、組織がないから。
せっかく獲得した外貨のほとんどを再び域外に出しているから、地域は疲弊し続けるのです。
できるだけ地域のものを買う。地域のものを使う。
地域に積極的に地消地産を促す仕組み、組織が必要であろうと思います。
様々な産業の事業者が参加する住民主体の組織。地域のよりよい未来を目指して、各々の事業者が自立的に動いていける。