一昨日3月27日放送の「真田丸」に熊野牛王が登場!

熊野牛王(那智)

一昨日3月27日放送の「真田丸」第12回に熊野牛王(くまのごおう)が登場!
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story12.html#mainContents

鉄火起請!
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/subject/subject11.html#mainContents

使われたのは那智の牛王!

twitterでも話題になっていました。
https://twitter.com/search?q=%E7%89%9B%E7%8E%8B%20%E7%9C%9F%E7%94%B0%E4%B8%B8&src=typd

2月28日放送の第8回にも熊野牛王が登場しました。
このときも那智の熊野牛王で、北条氏政から春日信達へ送られた起請文に使われました。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story08.html#mainContents

牛王とは、神社や寺院が発行するお札、厄除けの護符のことです。
様々な寺社から発行されていた牛王のなかでもっとも神聖視されていたのが、熊野の牛王でした。とくに武将の盟約には必ずといっていいほど、熊野牛王が使われたそうです。

そのデザインは熊野三山それぞれで異なります。
熊野牛王について詳しくはこちら

第26回南方熊楠賞受賞の中沢新一先生が「名取ノ老女」について

第26回南方熊楠賞受賞の中沢新一先生がインタビュー記事のなかで「名取ノ老女」について触れています。
http://www.ntj.jac.go.jp/nou/27/natorinoroujo/topics07_02.html

僕はこの「名取ノ老女」は、遊女じゃないかと思うんです。あの人は熊野詣でにしょっちゅう行ってるでしょう。どうやって行ったかというと、船以外には考えられない。東北から熊野まで相当な距離ですが、室町時代の軽さで結構自由に移動するようになる。名取に住まいしていた老女も、船に乗って熊野へ行く。海の世界、海民が、熊野と東北までも繋ぎます。「名取ノ老女」は毎年熊野に行って、途中の港にいる顧客相手に商売し、ポケットマネーを持って熊野に行く。そういう熊野詣でをしていた遊女はたくさんいて、音阿弥もきっと、そういう背景でこの曲を書いていると思うのです。このおばあさん、すごく自由な人だったと思います。財産家でお金を持っている、道中では仕事もこなす。だから旅行なんかは平気です。

「名取ノ老女」は、明治以降廃曲となり、先日、東京・国立能楽堂で復活上演された能。

名取熊野三山が舞台として登場する能です。

熊野でもぜひ上演していただけたらな〜。