シロオニタケ

シロオニタケ

山の中でシロオニタケはかなり目立ちます。
生態は不明な点が多いとのことですが、おそらくは樹木の根と共生する菌根菌。

森の中の地面に生えるキノコの多くが菌根菌であり、菌根菌は植物の根に侵入して菌根という共生体を作り、植物に養分を送り、植物からは光合成産物を分けてもらいます。

下ばえが腐化してフスム(腐敗土)を形成し、これにミコライザ(根菌)という微細の菌が生じ、その作用にて腐土より滋養分を取り、大なる草木を養成するのが通例なり。
(「神島の珍植物の滅亡を憂いて本社に寄せられたる南方先生の書」『牟婁新報』明治44年8月6日付)

小さなキノコが大きな木の命を支えているのです。

熊楠のお墓にご挨拶

南方熊楠のお墓

3日間かけて写真家の方と一緒に、南方熊楠ゆかりの場所をめぐりました。
私が来年出す予定の本のための撮影です。

まだ出版社も決まっていないのですが、写真家の方とご縁ができてご協力いただけることになりました。

熊楠のお墓にもご挨拶に行きました。

本来のDMOと日本版DMOの違い

DMO研修会

白浜町のDMO(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)研修会の山田桂一郎先生の講演を聴講しました。

山田桂一郎先生のお話で興味深かったのは本来のDMOと日本版DMOの違い。

本来のDMOは観光だけに特化していなくて、日本版DMOは観光に特化している、ということでした。

デスティネーションは目的地という意味ですが、本来のDMOでいえば、これは観光の目的地だけではありません。

たとえばミカンだったらあの地域のミカンが美味しいよね、とか、あの地域の工芸品いいよね、とか。

観光地でない地域ではその地域の主要な産業で連携して地域として稼ぐのもDMOの役割だと。

観光でも農業でも漁業でも製造業でも、お客様にあの地域のがいいよねと選んでもらえるようにするのがDMOのなすべきことかと。

観光地でもそうでない地域でも、大切なのは地域内の様々な産業の連携。

様々な産業が連携して地域全体で住民にもお客様にも魅力的な地域づくりを進めていくこと。

地域の総力戦で、地域外から外貨を獲得し、また内需を拡大し、地域内で回るお金を増やすこと。

目的は住んでいる人たちの幸せと、地域が豊かになること。

山田桂一郎先生のご著書。藻谷浩介さんとの共著です。