
今年度から田辺市文化財審議会委員になり、『田辺市文化財』という冊子の編集委員になりました。
『田辺市文化財』のバックナンバーを眺めていたら後誠介先生のお名前がありました。「熊野はなぜ霊場になったのか〜地質から見た熊野の魅力(講演要旨)」。2011年9月の発行だから今から10年前の冊子。

後誠介『熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地』。2021年11月10日発行。amazonでただいま予約受付中!
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今年度から田辺市文化財審議会委員になり、『田辺市文化財』という冊子の編集委員になりました。
『田辺市文化財』のバックナンバーを眺めていたら後誠介先生のお名前がありました。「熊野はなぜ霊場になったのか〜地質から見た熊野の魅力(講演要旨)」。2011年9月の発行だから今から10年前の冊子。
後誠介『熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地』。2021年11月10日発行。amazonでただいま予約受付中!
後誠介先生より『熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地』を献本いただきました! ありがとうございます!
後誠介先生は和歌山大学紀伊半島価値共創基幹の災害科学・レジリエンス共創センターの客員教授。和歌山県那智勝浦町出身の教育者で、長らく地域の学校教育に尽力し、退職後に和歌山大学の客員教授になられました。熊野学研究委員会委員、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員、環境省自然公園指導員などを務められ、熊野の価値を伝えるお仕事をされています。
地質学がご専門で、私も様々なご教示をいただきました。また私も後先生には私の知っていることをお伝えしたこともあります。
本の副題の「大地がつくりだした聖地」というのはまさに私も実感していることで、信仰の根底に大地があることを熊野地方では体感することができます。
オススメの熊野本です!
発売予定日は11月10日。amazonにて予約受付中です!
町内のとある神社でお祭りされている熊野権現の石祠。
石祠の両側面に銘が入っていて、たぶん嘉永6年正月28日。
全国の熊野神社には御祭神をイザナミ、速玉之男、事解之男とする所が多いのですが、それはたぶん明治の神仏分離以降のことで、神仏分離以前はただ熊野権現と呼ばれていたのではないかと思います。
「権現」とは字義的には「仮に現われた」ということ。仮に現われたものが権現です。
何が仮の姿をとって現れたのかというと、仏。本体は仏であり、仮に現われたものが神。その仮に現れた神のことを権現と称しました。
権現という神の称号は仏教色が強いため、明治の神仏分離により使えなくなりました。